雑記

ネタバレの配慮なし。人生楽しくしたい人。日々思った事を書きます

seec作品4つをクリアした時の所感(ログ)

2018年2月に、『アリスの精神裁判』『四ツ目神』『監獄少年』をクリアしてから日も浅い内に『誰ソ彼ホテル』をクリアしたときの脳直感想が残っていたので掲載します。


きっかけは周りが手を出し始めたのを見て気になってダウンロードした『監獄少年』にドハマりして『SEEC作品』というカテゴライズをAppStoreというか監獄少年内のレビュー、及び関連作品で知って、です。

『監獄少年』のチケット回復待ちに『アリスの精神裁判』をダウンロードしてクリア、更に『四ツ目神』もダウンロードして即刻お布施してクリア、結局回復を待たずにチケット購入してクリア。チケット余ってしまった……。

『誰ソ彼ホテル』も結局チケットとコインの分配が全く分からなくてチケット買いまくってしまってめちゃくちゃ余らせてしまったのですが、読み直し機能を解放しなければ使い切れるので問題無いかなと。


この4作品、元々割と推理とか謎解きゲー好きなのでそういう辺りでも楽しめたのですが、

歪みの国のアリス

逆転裁判

ダンガンロンパ

零〜紅い蝶〜

・あさき楽曲

・獄都事変

ひぐらしのなく頃に

辺りを通って来た人にはかなり刺さる物があると思います。

謎解きの難易度自体は個人差があると思うので上手く言えませんが、公式アプリでヒントや答えが見られるようになっているので、どうしても詰まった時は使えば良いかなぁと思いました。でも最近やったクトゥルフの某シナリオの謎解きとか、密室のサクリファイスとかよりはまだ親切な作り……だと思います……。


謎解きよりもシナリオの流れというか、雰囲気が好きです。

4作品に共通して出て来るワードが「罪を背負って生きろ」とか「誰かの分まで幸せに生きる」とか。

最初は本当に何が起こっているのか分からない状況で、とにかく物語を進めていくんですけど(誰ソ彼ホテル以外)進めていく内にヴェールに包まれていた『謎』が、回避しようもない、すでに起こってしまったどうしようもない『真実』だったり、変えられようもない『運命』だったりして。だからこそ「生きて償う」「貴方の分まで幸せになる」がめちゃくちゃ心に響くんですよね。




※ここから『アリスの精神裁判』から『誰ソ彼ホテル』までの全4作品のネタバレを無神経に一気にします※








上述の通り、監獄少年のチケット回復待ちの為に『アリスの精神裁判』をダウンロードしたのですが、ものの3時間程度でクリアしてしまいまして……。

チェシャ猫が相棒とか、放課後にアリスが学校で白ウサギの謎を追うとか、10年以上前にめちゃくちゃ私が拗らせた某ガラケー時代のホラーゲームを彷彿とさせる設定に、あまりに夢中になってしまいました。

システム的には監獄少年と比べると逆転裁判に近いものを感じました。

オチは中盤くらいから予想がついてたんですが、実際突きつけられるとしんどかったです。自分はドライなのでありすの罪にも春美の不変にも同調し難いものがあるのですが、中学の頃にそんな事件あって、それで自分を罰して生きていく道を選んだありすって、将来的に色々と抱え込んで爆発しそう。

道中の双子との会話や検事とのやり取りでコメディ要素が無かったら、あと『四ツ目神』『監獄少年』が控えてなかったら多分三週間くらい魘されてたと思います(褒め言葉です)



『四ツ目神』は買い切り960円アプリだと思って初回ブーストお布施したのでそれはもうガンガン進めてしまいました。言わずとも察してって感じなんですけどタガタさんが好きです(だからこそアナザーエンドで裏ボスにされたのが辛かった)

「イミゴ」って名乗られた時、もう「忌み子」だって分かってしまってから彼の立ち絵を注視しつつ探索していたんですが。

真依と同じ髪の色である事と、恐らく結いを解いたら同じくらいの髪の長さである事を推察して、更に『アリスの精神裁判』のクリア直後だったから「赤の女王(神崎ありす)」的な……同一人物ではないにしろ真依の精神的な一面の表れだったりするのでは?とか、神社で物を食うなってのはヨモツヘグイの事かな(P4で習った気がする)とか、触るなってのは真依の精神的側面が入れ替わって表に出る事を防ぐ為なのでは(ブレイブルーっていうかテルハザで見た気がする)とか色々考えていたんですが、まさか8割当たってしまうとは思っていませんでした……。

ヨモツヘグイっていうか、イザナギイザナミの話に至ってはタガタさんが話してくれたし……。

現代でも双子を忌む地域とかあるみたいだし、正直そう言う村が実在していてもおかしくないんだよなぁと思うと鳥肌が立つし、話進めていれば分かるんですけどそういう民俗的伝承とか神事をめちゃくちゃ詳しく調べてストーリーに取り入れてるんですよね……だからこそ惹かれるものがあるんだと思います。

トゥルーエンドが綺麗にまとまっていて言うことなしだったのと、タガタさんが好き過ぎるので、アナザーエンドが本当に「周回要素のオマケ」感しかなかったのを差し引いても、普通に良いゲームだと思います。買い切り960円で特別ストーリーまで見られるようになるんですよ。お得でしかない。



『監獄少年』はSEEC作品に触れるキッカケになったゲームなので、一番最初にプレイして三番目にクリアした物になります。

長くかかった理由としては、シナリオを読むためのチケットが時間回復制ではなく、日付リセット制である事です。結局チケット計算せず買いまくって特別ストーリーも買って「特別ストーリー読むときにもチケット消費するよな!」とか思ってたらそんな事なくて大量に余らせました……。

『精神裁判』『四ツ目神』をクリアした後に『監獄少年』に戻って来るとめっちゃ大正!!しかもシリアス!!!でビビりますね。あと男性キャラ率が圧倒的に高い。

正直最初ダウンロードした時は「この特高のメインキャラ達が反逆の冤罪で監獄に囚われている人達の無実の証拠を見つけて上官に突きつける『逆転裁判』的なノリかな」とか思っていました。

そんな物語だったらどんなに良かった事か……。

推し(直也)は早速首を吊りました(死神系オタク)。目をつけていたイケメン(充)も何故か主人公達に勝手に怪しい人扱いされてしんどかったので選択肢でとにかく「充先輩は怪しくない!!」って推してました。だってもっと怪しい出番の少ない眼鏡の先輩いるじゃん!!って思ってたし(怪しいってだけでマジの黒幕だとは思ってませんでした)確実にバッドエンド直行っぽいのは疑わせてましたけど。

そのお陰ですんなり5章行けたのは良いんですが暫く4章の最後の分岐がコンプ出来ませんでした。だって親友いきなり死んで遺された後輩(っていうか親友の弟達)託されて自分が護らなきゃって思ってる人疑うルートとか充先輩可哀想すぎて無理だし5章の出だし見た瞬間に「この後でこの人疑うルートやんのかよ……」ってなりますやん……。実際あんまオチには関係なかったけど……。

充先輩と言えば「トッコウ」エンドの充先輩があまりにもいい人過ぎてマジで泣きましたし今でも思い出し泣きできるくらい泣けるんですけどコレ書き終わったら見直してきます。

凪との戦闘、『四ツ目神』での経験則で初見で反射的に鏡を取り出していたんですが、完全に「これ進研ゼミでやった奴だ!!」的なノリでした。

そしてトゥルーエンド一直線でビビりました(後味悪いからバッドエンド回収してからトゥルーエンド行きたい派)

基本的にシリアスだから、尋問シーンでミスると凪がツッコミ入れてくれるのが楽しくてワザとミスしてたら「お前『ここでミスしたらどうなるかな〜?』って楽しんでないか?」って言われてスマン……ってなりました。千代さん尋問の充先輩と凪の息が合ったツッコミがめちゃくちゃ面白かったです。座布団一枚。

ところでこの『監獄少年』、史実を元にしたファンタジーと謳っていますが、やはり『四ツ目神』同様時代背景の設定に矛盾が無いように丁寧に作り込まれている上、とても自然にその時代背景の説明がストーリーに入って来るので、大正時代のお話だからと尻込みする必要は全く無い様に感じました。

とにかく、純粋にストーリーが面白い。

私なんか別段大正時代とか軍服とか好きって訳じゃないんですけど(サクラ大戦とかあさきとか獄都事変の影響は多少なりとも受けているとは思います)なんか普通に各々の考えている「正義」がぶつかってて、本当は「悪」なんてどこにもない。主人公の哲や相棒の凪が考える「正義」に対しての「悪」はあるけど、その「悪」だって誰かにとっての「正義」で。そういうのを色々考えて、またストーリー読み直して……って感じで、本当にそのままの意味で「色々考えさせられる作品」だし、すごく面白いゲームだと思います。

(めちゃくちゃ個人的な意見ですが、四ツ目神みたいにアナザーエンドが無かった所もすごく好感が持てます)



『誰ソ彼ホテル』は『監獄少年』終わってから……と思っていたのですが、周りから「マジで課金がエゲツない」「本当に課金がヤバい」と聞いて震えていました。クリアしてから調べましたが早期クリアを目指すにはおおよそ19,000円が必要だと。そして私は早期クリアを全てこなしてしまった上に計算もせずチケットを大量に余らせてしまった大馬鹿野郎なので、おそらく25,000円くらいは注ぎ込んでいると思います。正直こんだけ金があったら他のアプリのイベント3本上位行けるわ。暫く課金控えます。

と言うわけで私が他アプリのイベント上位3本分を捧げた『誰ソ彼ホテル』ですが、過去2作に比べると設定がかなりファンタジーになったような気がしました。なんだろ、ひぐらしからうみねこになった感じ。否定的に聞こえたら申し訳ないんで補足しますが、私はひぐらしうみねこも大好きです。

『監獄少年』やった後だからかも知れないけど、めちゃくちゃ方向性変わったな〜って思いました。

主人公である音子の立ち回り(サイコ感)も見ていて楽しいし、最初から声優的な意味で目をつけていた大外は予想以上にヤベェ奴だったし、阿鳥が今回の相棒枠かと思いきや蓋を開けたらヒロイン(公式)だったし、女性向けアプリとして紹介されていたらしいのですが……。

(乙女ゲーでは)ないです。って感じだし、他の人も言ってそうだけど腐女子がやる事全部公式でやっちまってるから、何度「マジかよ……」ってイーサンみたいな反応したか分からないです。コメディ色も元から強いし、ずっとシリアスなのはしんどいなって人にはちょうどいい雰囲気だと思います。ボイス付きだし!

ところで大外がcvしらいむだったら充先輩に声が付く場合やっぱり梅原かなって思う防衛部クラスタ兼MマスPの宿命。

めっちゃどうでもいいんですけど塚原音子って響きが猫塚千明(チェシャ猫)に似てないか?ビジュアルも若干似てる気がするとか最初は思ってたんですけど、アナザーエンド見た今では千明ちゃんにめちゃくちゃ謝りたいです。

でも『四ツ目神』と違って、トゥルーエンドよりもアナザーエンドの方が個人的にしっくり来るんですよね……エンディングが酩酊なのも相俟って。

音子と他の男性キャラ二人の関係性があまりにも『恋愛』からかけ離れている上に、どっちかっつーと大外から阿鳥への一方通行がヤバ過ぎて音子がシャッターになるしかない、しかも阿鳥は大外の一方通行に微塵も気付いていない。文字に起こすとマジで阿鳥パイセンどう足掻いてもヒロインなのめちゃくちゃヤバくないですか(※作中ではイケメンでチャラいイメージ)(※あくまでイメージ)

トゥルーエンドだとあまりに大外がカッコ悪すぎて笑ってしまうし、音子も結局二回地獄に行ったけど二回とも生還しているのに納得出来なくて。

アナザーなら「地獄に行く覚悟がある」の意味がトゥルーよりも明確に伝わって来る気がするし、今までの大外との交流が無駄になっていない感じがするし、阿鳥パイセンも地獄を見ていない=悪夢を見ずに平和な日々を送っているだろうから一番腑に落ちるんですよね。

っていうか酩酊めちゃくちゃ好きな曲なんですけど。

作中でも大外は音子に理解されたがってたし、周囲から見てもプレイヤーから見ても音子は「そっち」の気質がありまくりなんですよね。しかも大外はパンジー頭で来店したにも関わらず、音子は元の顔で変わらないアイデンティティを保っての来店だったし。その時点で既に大外とは違うタイプだとも言えるし、大外と同類であり上位互換的なタイプとも言える。様々な可能性を秘めていると思うんです。

私そういう主人公大好きだし阿鳥パイセンにももっと活躍して欲しいから、トゥルーエンド軸で音子の暴走を食い止める相棒役の阿鳥パイセンみたいな続編見てみたいな〜とも思います。